物理SIMからeSIMへの移行方法

はじめに

このガイドは、私の体験をもとにしたものです。

今回、仕事用のAndroidが突然故障。2段階認証のワナにハマり、dアカウントにログインできず絶望…。
しかし、プライベート用のiPhoneに隠された「神機能」が、すべてを解決してくれました。その機能とは、「eSIMに変更」です。

1. 絶望のワナ:dアカウント認証地獄

なぜ「詰んでしまった」のか?その原因は、セキュリティのための仕組みが自分自身を締め出すという皮肉な状況でした。

認証ループの構造

  • 私物iPhone (楽天): 無事
  • 仕事用Android (irumo): 故障
  • 認証ループ:
    • dアカウント(eSIM発行に必要)
    • → SMS認証コード(ログインに必要)
    • 認証コードは壊れたAndroidに送られるため、ログイン不可能!

2. 逆転プラン:iPhoneの神機能を起動せよ

八方塞がりの状況を打破したのが、iPhoneに標準搭載されている「eSIMに変更」機能でした。dアカウントを介さず、キャリアのサイトも不要。

3ステップの逆転プラン

ステップ1: iPhone内の物理SIMをeSIM化

目的: iPhoneの物理SIMスロットを空ける!これが全ての始まりです。

手順:

  1. iPhoneの「設定」アプリを開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. eSIM化したい回線(ここでは楽天モバイル)を選択
  4. **「eSIMに変更」**をタップし、画面の指示に従う

ステップ2: 空きスロットにirumoのSIMを挿入

目的: 壊れたAndroidから救出したirumoの物理SIMをiPhoneに認識させる。

手順:

  1. iPhoneの電源をオフにする
  2. SIMピンでトレイを取り出す
  3. irumoの物理SIMをセットして電源をオン

ステップ3: irumoのSIMもeSIM化

目的: iPhone1台で2つのeSIMを運用する「デュアルeSIM」環境を完成させる!

手順: ステップ1と全く同じ手順で、今度はirumoの回線に対して**「eSIMに変更」**を実行します。

🎉 これでデュアルeSIM化、完了です!


3. 神ツール:キャリア別対応状況チェッカー

iPhoneの「eSIMに変更」機能は非常に強力ですが、全てのキャリアで同じように使えるわけではありません。

NTTドコモ系 (irumo, ahamo)

  • ✅ 同一端末で「eSIMに変更」: 対応
  • ✅ 新端末へ「eSIMクイック転送」: 対応
  • ℹ️ 最低iOS: 16.4以降
  • ⚠️ 注意: 火曜22:30~水曜7:00はメンテ

au系 (UQ mobile, povo)

  • ✅ 同一端末で「eSIMに変更」: 対応
  • ✅ 新端末へ「eSIMクイック転送」: 対応
  • ℹ️ 最低iOS: 16.0以降
  • ⚠️ 注意: 定期メンテナンス時間あり

ソフトバンク系 (Y!mobile, LINEMO)

  • ✅ 同一端末で「eSIMに変更」: 対応
  • ✅ 新端末へ「eSIMクイック転送」: 対応
  • ℹ️ 最低iOS: 17.0以降
  • ⚠️ 注意: 定期メンテナンス時間あり

楽天モバイル

  • ✅ 同一端末で「eSIMに変更」: 対応
  • ✅ 新端末へ「eSIMクイック転送」: 対応
  • ℹ️ 最低iOS: 16.0以降
  • ✅ 注意: 特になし

4. Androidユーザー向け:物理SIMからeSIMへの変更方法

iPhoneとは異なり、Androidでは端末の設定から直接eSIMへ変更する機能はまだ限定的です。多くの場合、キャリアの会員サイト(マイページ)でのオンライン手続きが必要となります。

Androidにおける物理SIMからeSIMへの変更機能 詳細比較表

キャリア/ブランド主な手続き方法オンライン手続き窓口手数料(オンライン/店舗)Android eSIM転送機能の対応同一端末内で物理SIMをeSIMに変換する機能対応Android eSIM転送機能の対応端末同一端末内で物理SIMをeSIMに変換する機能対応端末
NTTドコモオンライン/店舗ドコモオンラインショップ, My docomo無料/3,850円対応一部機種で可能Google Pixel: 8シリーズ以降
Galaxy: S23シリーズ, Z Fold4/Flip4以降
(両端末ともAndroid 14以降が必要)
AQUOS R9 SH-51Eなど、Android 14以降の一部の対応機種
ahamoオンラインのみahamo公式サイト/アプリ無料対応 (ドコモに準ずる)一部機種で可能 (ドコモに準ずる)ドコモと同様ドコモと同様
irumoオンライン/店舗irumo公式サイト無料/3,850円対応一部機種で可能Pixelシリーズ, Galaxyシリーズ
(両端末ともAndroid 14以降が必要)
ドコモと同様
auオンライン/店舗My au無料/3,850円非対応非対応--
UQ mobileオンライン/店舗My UQ mobile無料/3,850円非対応非対応--
povoオンラインのみpovo2.0アプリ無料非対応非対応--
ソフトバンクオンライン/店舗My SoftBank, オンラインショップ無料/3,850円一部機種で可能 (ソフトバンク購入端末のみ)不可 (スマートフォンは非対応)ソフトバンク購入のGoogle Pixel 8シリーズ以降など-
Y!mobile店舗のみ (Androidの場合)-3,850円非対応非対応--
LINEMOオンラインのみMy Menu無料非対応不可--
楽天モバイルオンラインのみmy 楽天モバイル無料非対応非対応--
IIJmioオンラインのみ会員専用ページ440円 (eSIMプロファイル発行料)非対応不可--
mineoオンラインのみマイページ440円 (eSIMプロファイル発行料)非対応不可--
日本通信SIMオンラインのみマイページ1,100円 (SIM再発行手数料)非対応不可--

注:手数料は税込表記です。対応端末リストは2024年時点の情報を基にした一例であり、最新かつ網羅的な情報は各キャリアの公式サイトで確認が必要です。

Androidでの一般的なeSIM移行手順

オンライン手続きの場合

  1. キャリアの会員サイトにログイン
    • 各キャリアのマイページやアプリにアクセス
    • アカウント認証を完了

  2. eSIM再発行の申請
    • 「SIM交換」または「eSIM再発行」メニューを選択
    • 必要事項を入力して申請

  3. eSIMプロファイルのインストール
    • 申請完了後、QRコードまたは設定ファイルが提供される
    • Android端末の設定からeSIMプロファイルをインストール

店舗手続きの場合

  1. 身分証明書の準備
    • 運転免許証、マイナンバーカード等の本人確認書類

  2. 店舗での手続き
    • 店舗スタッフがeSIMプロファイルを端末に直接インストール
    • 手数料が発生する場合があります

5. 新生活:デュアルeSIMがもたらす4つの恩恵

トラブル解決のために始めたデュアルeSIM生活。しかし、それは予想以上に快適で、私のスマホライフを豊かにしてくれました。

🛡️ 通信障害に強い

片方の電波が悪くても、もう片方にサッと切り替え。災害時や混雑時も安心です。

💰 賢く通信費を節約

通話とデータ通信でキャリアを使い分け。いいとこ取りで毎月の固定費を削減できます。

📱 1台で公私を分離

仕事用とプライベート用の番号を1台で管理。もう2台持ちは必要ありません。

✈️ 海外旅行が楽になる

現地のeSIMをオンラインで購入するだけ。SIMの差し替えや高額ローミングは不要です。


6. 未来への備え:転ばぬ先の杖

今回の冒険から得た最大の教訓は「備えあれば憂いなし」ということ。

✅ 移行前のチェックリスト

  • ✔ iOSは最新バージョンか?(Androidの場合はAndroid 14以降推奨)
  • ✔ 安定したWi-FiとBluetoothはオンか?
  • ✔ SIMロックは解除されているか?
  • 【最重要】移行完了まで古いSIMは絶対に捨てない!

🔐 アカウント防衛術

  • → dアカウント等の重要サービスには、スマホSMS以外の認証方法(PC、メールアドレス、認証アプリ等)を必ず追加しておく。
  • → 「あの時やっておけば…」と後悔する前に、今すぐ設定を見直しましょう。

まとめ

今でもまだ物理SIMを持っていると便利なこともあるということが知れました!

eSIMはすごい便利ですが、再発行に手間取る場合があり、物理SIMの場合、物理的に移動すればいいので、その点は便利です。

また今回のことで困ったら物理SIMをeSIMに変更することもできるので、初回発行時は一旦物理SIMを持っておくといいかもしれません。


このインタラクティブガイドは、一個人の体験談を基に作成されました。

またAIを活用しています。